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『新町・負の時代』 

本書は【トッカイ(不良債権・特別回収部】
と呼ばれた社員たちの、いまに続く攻防の記
録である。彼らは破綻した住宅金融専門会社
や銀行から(さまざまな理由で)選ばれ、バ
ブル崩壊後に焦げ付いた100億円以上の大
口で、しかも悪質、反社会的な債務者を担当
した。その時代、悪質なふたりのバブルの怪
人が存在した。主役?のひとりは長い間、こ
の新町に根を下ろし、新町には不名誉な【負
の時代】がありました。なにを隠そう、この
ワシもそのオーナー物件の1室にデザイン事
務所を構えてた時期があった。今はね、彼等
のおかげで新町もキレイな町になりましたよ。

著者・清武英利に注目したのは2年前に『石
つぶて  警視庁 二課刑事の残したもの』を手
に取ってから。随分と骨太のジャーナリスト
が居るものだ。と感心してたら『元・読売巨
人軍取締役球団代表』で、ナベツネに対して
『清武の乱』を起こしたあの男と知る。これ
は愉快だぞ、それから何冊かの本を手にした。
清武の取り上げる題材は『一本の太い筋』が
通ってるように思う。ええところにメスを入
れますな。改めて【新町・負の時代】を知る。

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