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『恩田 陸』

書店の店頭で見つけた、恩田陸の『木洩れ
日に泳ぐ魚』 買おうか、どうしようか迷
ったけど・・結局、購入。 何故、迷った
かと言うと、この人の小説は、そのときの
気分によって捕らえ方が随分と変わってく
るのです。今なら・・読めるかも。と、ね。
舞台はアパートの一室。 明日からは別々
の道を歩むことが決まった男女が、最後の
夜を過ごす、たった一夜・・限りなく閉じ
た世界の物語。 ここまでは何冊かを読ん
で、ワタシの知ってる限りの恩田ワールド。
一夜が明けて、朝日の光とともに数時間の
出来事の真相が浮かび上がり・・ラストは
朝焼けの空のように清々しく、なんか救わ
れたような・・不思議な余韻が残りました。
期待ハズレのような・・予想外なラストに、
ほっとしたような別の恩田ワールドでした。
一気に・・それこそ、一晩で読める小説だ。
面白かったよ。 次が読みたくなってきた。

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