1年ほど前に読んだ【日本海軍400時
間の証言】。昨年、読んだ本の中ではダ
ントツの読み応えでした。ふたりの友人
にお薦めして貸し出した後・・再読する。
国力の全てを戦争に注ぎ込む時代、海軍
の頭脳とも言えるエリートたちは、自分
等の都合よい『夢のような計画』を立て
無責任に物事を進めて行きました。歴史
のなかに潜む闇を『命じられた側』では
なく『命じた側』、即ち、加害者の視点
に狙いを定め、その深層に迫る本書です。
特攻隊員を送り出すとき、幹部はこう言
うたそうです。『必ず自分も後から行く
から』。なのに・・約束を守って死んだ
幹部なんて殆どいなかった。自己正当化
や責任転嫁で【真実】からの逃避を続け
【やましき沈黙】を守ってきた彼等です。
先日の、自民党若手議員による勉強会は
先の戦争で作戦立案に携わった、軍令部
参謀たちの其れと重なります。その無責
任な言動、また体制と思想は実に危険で
ある。と言わざるを得ない。この時代に
読んでいただきたい、お奨めの一冊です。
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