午前2時半、そろそろ閉店にしよか・・店の
前に立つと、こちらに向かう男女・御一行様。
いつもこの時間にご来店いただき、永ちゃん
のリクエストを頂戴する。さて、なに掛けよ。
手に取ったのは1978年のアルバム【ゴー
ルドラッシュ】。強烈なジャケットに相反し
成熟した大人のバラード作品が光る。B面の
3曲目には【時間よ止まれ】。ホント、深夜
に聴くとね・・時間は止まり、きらきらと輝
いたあの時代の初夏の光景が浮かんできます。
『罪なやつさ Ah PACIFIC 碧く燃える海』
からはじまり・・『汗をかいたグラスの冷え
たジンより光る肌の香りがおれを酔わせる』
『思い出になる恋と西風が笑うけれどこの女
に賭ける』・・なんてキザな歌詞なんでしょ。
あの頃(高校生時分)は冷えたジンの味もわ
からんし、西風が笑う・・とはどんなステキ
な恋なんやろ。と【POPEYE】を見ながら大
人の恋を想像しました。まあ、そう言う時代
の名曲です。気づけば、カウンターに座る男
女3名様、思い思いに歌詞を口ずさんでます。
酒場に響くアナログ音が心地よい、いい夜だ。