所用で近所の郵便局までの帰り道、ランドセ
ル背負った小学生たちとすれ違う。今日が終
業式なのやろか・・いやいや、そんなことは
ないやろ。と思うのと同時に、遠いむかしの
【夏休み前】の苦い思い出が・・あれは高校
３年の夏休みの前でした。仲の良いツレに血
の気の多い奴がいて、同じ沿線にある他校の
生徒と電車の中でようもめ事を起こしてまし
た。夏休みを前にした２日前、ワシ等の高校
の最寄り駅で彼等（５人くらい）を降ろして
もめたもん同士が殴り合いをしました。ワシ
等は止めるでなく、周りで見てるだけでした。
その日はそれで収まりましたが、次の日も調
子に乗ったツレは『今日もやっちゃろうか』
とツカツカと彼らの前に立つと、反対に『今
日はお前らが最後まで電車に乗っとけや』と
予期せぬセリフが。まあ、ええ。ええじゃろ。
いやいや、ええことないわ・・えらいことに。
終点【宮島口】に着いたとき、そこにはガラ
の悪そうな不良ども？が３０人は居たでしょ
うか。ワシ等、皆、顔が引きつりました。こ
ちらは５人、しかも当事者以外は誰も手を出
してないのに。こりゃ、タダでは帰れんわい。
しかも、遅れて援軍が次から次へ。見渡すと
不良どもは倍近くに膨れ上がってるやないか。
『こいつら、海に漬けちゃろうか、のう？』
目つきの悪い奴等が相談してます。それも覚
悟しました。が、顔がゆがむまでボコボコに
されたのは５人のうち３人。なぜか、ワシと
もう一人は無傷でした。否、腹に蹴りを１発
は入れられましたか。まあ、助かりましたわ。
その出来事を１０数年後、『サマータイム・
ブルース』というタイトルでマンガにしてみ
ました。先ほど本棚から引っ張りだしてみた。
遠いむかし、【夏休み前】の苦い思い出です。