脚本家・橋本忍の死去より、偉大な脚本家を
偲んで、デビュー作となる【羅生門】をみる。
平安時代の乱世、都で悪名高い盗賊・多襄丸
が武士の夫婦を襲う。当事者や目撃者がそれ
ぞれ食い違った証言する姿をそれぞれの視点
から描き、人間のエゴイズムを鋭く追及した
作品です。最初にみたのは10代の後半やっ
たと思う。その時は話がようわからんかった。
それから映像ソフトを購入し、何度も。脚本
家・橋本忍、映画監督・黒澤明、俳優・三船
敏郎、そして日本の映像作品が世界に認めら
るようになったのはこの【羅生門】からと言
うてええでしょう。70年近くが経った今み
ても【白と黒】ハッキリと陰影の付いた画面
からはギラギラとした熱気が伝わってきます。
凄いもんをつくりました。記録的な豪雨と猛
暑に見舞われた今夏、夏が過ぎるまでに再度。