先日、書店で注文した『はだしのゲン』全１０巻
が届く。なぜ今『はだしのゲン』なのか。ですよ
ね。この２月、ある記事に目が留まったことから
はじまります。広島市教育委員会は、小学校３年
生向けの平和学習教材に引用掲載してきた『はだ
しのゲン』を、２０２３年度から削除し、別の被
爆者体験談に差し替えることを決める。その理由
として「被爆の実相に迫りにくい」からだという。
おいおい「被爆の実相に迫りにくい」とはどうい
う意味や。これ以上、原爆の実相を伝える教材は
ないと広島で生まれ育った者は考えます。これは
あかんやろ。正直を申し上げるとね、ワシはこの
漫画が大嫌いでした。ウソみたいな話ですが、確
か中学生の頃です、あの『少年ジャンプ』に連載
されてました。リアルな描写に「この漫画は好か
ん」その頁を飛ばしてた記憶が残ってます。トシ
を重ねてこの年代になると、作品の持つ意味がわ
かります。広島の者なら誰もがね。この判断を下
した教育委員会の責任者に聞いてみたい。ホント
に「被爆の実相に迫りにくい」と思ってるのか？　
ワシ自身、改めて『はだしのゲン』を再検証して
みたくなり、この度の全巻購入となった次第です。