今日まで、何回読んだやろ。たぶん10回は読ん
でます。最初に手にしたのは高校の卒業間際やっ
たと思う。広島から大阪に向かう前、酒場店主が
本好きになるきっかけとなった1冊です。あれか
ら44年ですか、4年に1回は読んでます。品性
高潔とは言えないヒトの激論集なのですが、本書
の巻末「聞き書き」した糸井重里はこう記してま
す。 人間の一生はトーナメント戦じゃない。勝
ったり負けたりをくりかえすリーグ戦だ。敗れっ
ぱなしなんてない。親父も負けた。おまえも序盤
戦で負けた。いいよ、中盤戦から盛り返せよ。逆
転しろよ! 矢沢はそんな内容の歌を、この本の
中で歌い続けてくれたと思う。 そうなのだ、オ
リンピックと同じような間隔で本書を手に。カネ
がない時、しんどい時、デザイン屋から飲み屋に
職を変える前、頁を捲った記憶があります。そう
いう時の『この1冊』だ。なんで今? ですよね。
週明け、またひとつ歳を重ねます。60を超えて
手にする『成りあがり』、巻末に永ちゃんの言葉
がある。「自分が、まず、やんなよ。色々とノー
ガキをたれる前に」。原点回帰にええ言葉でしょ。
『この一冊』
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