立ち寄った書店にて『1947』のタイトルに惹
かれ、手にした一冊。1947年、敗戦直後の東
京で英国軍人の主人公は、GHQ、日本警察、ヤク
ザ・・さまざまな妨害を受けながら、戦場で捕虜
になった兄を殺害した日本兵の行方を追う。物語。
戦後日本で(実際に)起きた怪事件の数々。その
背景には、米国・GHQの陰謀の限りを尽くし暗躍
する姿がありました。混沌としたこの時代に人並
み以上の関心を持つ酒場店主です。それらの深層
が知りたい、触れてみたい。そうした思いもあり
本書を手にする。611頁もの大作ですが、題材
の面白さから一気に読み切る。昨年11月に劇場
公開された『ゴジラ-1.0』の背景も1947年で
した。本書・著者の長浦京は1967年生まれや
そうな。『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督は1964
年生まれ。とな。終戦直後の混沌としたこの時代
は、その世界を覗き見したい【磁場】のようなも
のがあります。興味深いじゃないか、1947年。
『1947』
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